
NO. 01 · episode 1


















紙の森のはずれに立つ木の家。いつも火にかかっているやかん。じっと見ていれば、ゆっくりとページをめくるような空。





静かで穏やか、夜明け前に起きている。理由もなく天気を確かめる——どこかへ行かなければならない日など、ない。

はさみがどの引き出しにあるか知っている。言わなくてもお茶が必要なとき、わかってくれる。

存在しない場所の地図を描く。言おうと思って言えずにいることを、ノートに書き留めている。

口から出るのは「Pon!」だけ。でも、寝る場所だけは絶対に譲らない。




「夜がどれだけ長くても、
目の前の灯をともせば、
それで十分。」


家族のささやかな情景——コンロのやかん、風にのる凧、ねこが一度まばたく。一分だけ、それ以上はない。


スタジオから生まれたスケッチや絵——お茶の合間に描かれた、ささやかな一枚一枚。
月に一度、メールボックスへ届く短いお便り。新しい物語、小さなイラスト、お母さんが喜んで教えてくれるレシピも。


星屑(ほしくず)は、四人の家族——お父さん、お母さん、アニカ、ムーちゃん——と、彼らの世界を描く小さなスタジオです。ゆっくりと、手で、ほとんどは夜に。

寄ってくれてありがとう。やかんにお湯をかけておきました。満月の夜に、またはいつでも好きなときに、また来てね。